博多のやきとりは他の地域と違うようなのです・・・


< 博多やきとり概論 >
博多(福岡)といえばとんこつラーメンがまず浮かぶ人が多いかもしれませんが、実際に街を歩くとラーメン屋以上に「やきとり屋」が多く目に付きます。具体的な数値をあげれば、総務庁が発表した事業所・企業統計調査報告によると、福岡市内の全飲食店に占める焼鳥屋の比率を見た場合、16軒に1軒(約6%)がやきとり屋で、東京の3%台や大阪の1%台に比べいかにやきとり屋が多いかが分かると思います。また、やきとり屋が多い理由の一つと考えられるのが、鶏肉好きという住民の嗜好であり、これまた具体的な数値をあげると、総務庁発表の家計調査年報によれば、福岡市では1世帯で鶏肉を年間16kg、14,260円を消費しています。量、金額ともに全国一なのです。
< 博多やきとりの特徴 >
一、原則的に「塩焼き」である
やきとりの味付けに関して、塩焼きがいいかタレ焼きがいいか好みが別れるところですが、博多のやきとり屋では原則的に塩焼きで出てきます。タレを全く使わないわけではありませんがが、皮やレバー等に使う店が間々あるくらいでくらいで用途は限られています。
二、肉類に挟む野菜は「タマネギ」である
関東では肉と肉の間に挟まっている野菜は長ネギだが、博多ではごくごく自然にタマネギが挟まっていた。そういえば、博多では自分の知る限りにおいて、いわゆる「ねぎま(肉、長ネギ、肉・・・)」をメニューとして見たことがない。肉と肉との間タマネギを挟む習慣は戦後まもなくからである
三、注文しなくても「酢のたれがかかったキャベツ」が出てくる
博多の一般的なやきとり屋では何も注文しなくてもまず最初に酢のかかったキャベツが皿に盛られて出てきます。これはほとんどの店が無料で出しているサービス品のようなもので、博多ではこのキャベツの上に焼き上がったやきとりをのせていきます。
四、やきとりといっても「魚介類や豚肉」まで含まれる
博多には本来の意味での「焼き鳥屋」は存在しないのかもしれません。博多では焼き鳥と串焼きの違いは基本的になく、鶏、牛、豚、野菜、魚介類など串にさせるものであれば何でも「やきとり」になってしまいます。漢字で書いてしまうと鶏以外は焼き鳥でないと誤解されやすいので「やきとり」とひらがな表示にしています。博多では鶏以外のごく自然なメニューとして、「豚バラ」「牛サガリ」「豚足」「シシャモ」等があります。また博多では「四ッ身(ささみだけを串に刺したもの)」はごく自然なものですが、他地域ではこの言葉があまり通用しないようです。
< おすすめは? >
おすすめの店を紹介したいのですが、自分が住んでいた地域があまりにもマイナーなので、行きにくいと言う点からも紹介しづらいものがあります。ですが、福岡市内ならば、たいていの駅や繁華街のそばには必ずと言っていいほど「やきとり屋」が存在します。ふと街で見かけた際に、サラリーマンでにぎわっているお店を見かけたら入ってみてはいかがでしょうか。やきとり屋は博多では大人も子供もみんなで楽しめる飲食店です。焼き鳥自体も1本¥80〜前後から食べられます。飲んで食べても1人¥2,000-くらい。何はともあれ、博多を知るにはまずは焼鳥屋からです。敢えてご紹介するならば
赤丸印で囲んだ一体はやきとり屋や屋台が数多くあります。雰囲気の良さそうな店、にぎわっている店を見つけたらトライしてみましょう。特に屋台では値段が書いていない店があるので、そのときは気軽にお店の人に尋ねましょう。(その時、曖昧な態度を示す店は避けたほうがいい